今回は、先日NEOTEC 3を使って東京から名古屋まで往復した経験を元に、7月の猛暑日における長距離ツーリングの様子をお届けします。普段から定期的に東京~名古屋間を移動することが多く、移動方法にも様々な選択肢がありますが、今回は荷物の輸送があったことからバイクでの移動を選択、往路は新東名高速道路を利用して深夜帯に移動し、復路は中央自動車道を使って夜間帯に戻るルートを選択しました。なるべく気温が低い時間帯を狙ったつもりでしたが、それでもいくつかの課題が浮かび上がりました。
また、同じタイミングの記事としてNEOTEC 3の性能に絞った記事もありますので、そちらもご参照ください。
往路:深夜の新東名高速道路で東京から名古屋へ
1. 往路の出発
東京を金曜日の19時頃に出発。猛暑を避けるために夜間の移動を選びましたが、トラックが多いことは予想していました。新東名高速道路は広くて走りやすいものの、深夜帯、特に深夜割引待ちが多い22時~24時は走行中・停車中含め、トラックの量には注意が必要です。
2. 走行状況
東京~厚木間の東名高速道路区間では流れが悪い区間があったものの、新東名高速道路では走行はスムーズで、特に大きな渋滞はありませんでした。都内は走行速度が遅いこともあり、非常に暑さを感じましたが、ここは「シャツクール」で耐え凌ぎました。30~40分ほどであれば清涼感が続くので、バイク乗りにもおすすめです。
途中で何度か休憩を挟みながら、約5時間で名古屋に到着。深夜の涼しい空気が心地よく、ヘルメットの通気性も良好で快適に走行できました。やはり、6車線120km/h区間の威力は、時間的にも疲労的にも凄まじいです。
復路:夜間の中央自動車道で名古屋から東京へ
1. 復路の出発
名古屋を日曜日の夕方に出発。中央自動車道を選んだ理由は、山間部を通るため気温が低いことが期待できるからです。実際に、山梨までは比較的順調で、気温も伊那~諏訪間で26℃前後と非常に快適でした。


2. 走行状況
中央自動車道では、山梨までは快適に走行できましたが、大月付近から流れが怪しくなり、小仏トンネル付近で渋滞に遭遇。この渋滞はある程度予想はしていたものの、事故が重なり思ったより長引いており、渋滞中の暑さが体力を奪いました。
更に、夜間の東京到着時には気温が34℃まで上昇し、逆に猛暑の影響を受ける結果となりました。一度、気温が低い状態から再度気温が上昇するという変化の激しい状態に置かれたことから、余計に体力を消耗した結果となりました。
中央道はほぼ全線が4車線かつ80km/h制限ということで、景色が見えるうちは良いものの、暗くなってから流れが悪くなり渋滞に巻き込まれるなどすると、逃げ場がないこともあり、精神的に辛いものがありました。
まとめ
東京~名古屋間を往復する長距離ツーリングでは、ルート選びや出発時間の工夫が重要です。猛暑日には夜間や深夜帯の走行を選ぶことで、気温の影響を最小限に抑えることができます。新東名高速道路の深夜帯はトラックが多いものの渋滞は少なく、中央自動車道の山間部は涼しくて快適ですが、逆効果になることもあるので注意が必要だと改めて痛感させられました。
新東名が開通する前は、東名と中央道で時間的にも料金的にもそれほど大きな差がなく、時間帯や景色などを勘案しながら、大型車の少ない中央道を選択することが多かったのですが、新東名の快適さが増している現状では中央道を選択するメリットはかなり少なくなってしまったと感じます。
みなさんも、猛暑日にバイクでツーリングされる際のルート選定には、標高差や気温変化の頻度なども勘案しながら、楽しんでください。