東京駅は多くの路線が交差し、特に地下には複数の鉄道が走っています。そのため、目的の路線まで最短かつ快適に移動するためには、基本的な構造を把握しておくことが重要です。今回は、東海道新幹線から丸ノ内線への移動を例に、2つの移動ルートを比較します。以前に「東海道新幹線~中央線」と「改札外の東西移動」のルートについても解説していますので、そちらも参考になさってください。
基本形を把握する
東京駅の構造はやや複雑で、広大な地上のコンコースと多層に広がる地下街・地下鉄駅が混在しています。東海道新幹線は、東京駅の地上に発着する一方、丸ノ内線は地下深くに位置しています。このため、地上と地下を結ぶエリアや通路を理解することで、無駄なく移動が可能です。
基本的には、JRの新幹線含めた各路線(京葉線を除く)と丸ノ内線は南北方向に走っており、それぞれ並行にレイアウトされているので、東西に移動することで各路線にアクセスすることが出来ます。この基本形を頭に入れておきましょう。
引用元:https://www.jr-odekake.net/eki/premises?id=0460101
コース1:コンコースを進み、丸の内中央口の地下通路階段から地下へ
このルートはシンプルで、東海道新幹線の改札を出た後、まずは地上のコンコースを利用します。東海道新幹線の南乗り換え口や中央乗り換え口を出たら、改札を背にして中央通路、もしくは南通路を丸の内中央口方面へ歩きます。丸の内中央口に到着すると、地下通路に下りる階段があり、ここから地下に降りて丸ノ内線の改札へ至ります。
このルートのメリットは、道に迷うリスクが少なく、簡単に地下へアクセスできる点です。特に初めて東京駅を利用する人にとって、地上コンコースを活用することで、駅内の構造が視覚的に把握しやすいのが特徴です。ただし、東京駅のコンコースは人が多く混雑している場合があるため、特に朝夕のラッシュ時には時間がかかる可能性があります。
コース2:グランスタ東京から地下に入り、そのまま地下を通って丸ノ内線へ
もう一つの選択肢は、東京駅の地下商業施設「グランスタ東京」を経由するルートです。新幹線の改札を出てから地下に向かうエスカレーターまたは階段を利用して、グランスタの中に入ります。グランスタは地下に広がるショップやレストランが多く並ぶ商業エリアですが、この地下道を利用することで、丸ノ内線への移動が比較的スムーズに行えます。
新幹線乗換口を出たら、在来線方面に進みますが、南乗り換え口でも中央乗り換え口でも、南通路や中央通路には入らず、少し右の方に折れてください。少しわかりにくいのですが、そうすると地下に降りるエスカレーターが見つかると思います。(上記図だと青い丸の部分)
このルートの利点は、地下に入ることで地上の混雑を避け、直線的なコースで快適な環境で移動できることです。また、移動中にグランスタ内のショップを楽しむことができるため、時間に余裕があればショッピングや軽食をとることも可能です。しかし、初めて利用する場合はやや迷いやすい部分があるかもしれません。迷いそうな場合は、「丸ノ内線」「横須賀・総武線」「丸の内地下中央口」の表記を辿ることで目的の方向を目指すことが可能です。
まとめ
東京駅内を効率的に移動するためには、ルート選択が大切です。コンコースを利用して地上を進むシンプルな「コース1」か、地下を快適に進む「コース2」を状況に応じて選ぶことができます。また、地下には飲食店やショップ、コインロッカーなどの旅行に適した設備もあるため、目的に合わせてコースを選ぶことも可能です。それぞれのルートにメリットがあり、時間や混雑具合を考慮して最適な方法を選びましょう。